太田雄貴氏が仲間入り “五輪貴族”IOC委員の墜落ぶりと依然はびこる拝金主義
晴れてお貴族サマの仲間入りである。
4日、2008年北京、12年ロンドン五輪銀メダリストで日本フェンシング協会の太田雄貴前会長(35)がIOC(国際オリンピック委員会)の選手委員に当選した。IOC委員には個人枠、選手枠、IF(国際競技連盟)枠があり、日本人の選手委員は太田前会長が初。任期は28年ロス五輪最終日までだ。
選手委員はかつてハンマー投げの室伏広治氏が立候補。得票数はトップだったものの、選手村にポスターを張る、食堂での演説などが選挙違反とされ、失格となった。
そんな前例があるからだろう。太田前会長は今大会中、選手村から積極的に五輪を盛り上げるための情報をSNSで発信するなど、露骨すぎないロビー活動で存在をアピール。バッハ会長と同じフェンシング出身という事情も当選とは無関係ではないとウワサされている。
俗にIOC委員は「五輪貴族」と呼ばれ、その横暴ぶりは眉をひそめられている。今大会でも1泊300万円といわれる超高級ホテルに宿泊したバッハ会長はその典型で、よほどうまみがあるようだ。