渋野日向子と古江彩佳は“合格”できる? 米女子ツアー最終予選会はどんな会場なのか?

公開日: 更新日:

 国内女子ツアーは終幕。賞金女王を逃した古江彩佳(21)は11月29日、来季の米女子ツアー出場権をかけた最終予選会「Qシリーズ」へ向けて渡米した。渋野日向子(23)はすでに現地に入り、2日の開幕へ向けて調整している。試合は2週間にわたり8ラウンド・144ホールのストロークプレーで行われ、上位45位以内に入れば、来季のツアーメンバーになれる。

 今年の会場は、米アラバマ州の「ロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル」。どんなコースなのか。ゴルフライターの吉川英三郎氏がいう。

■グリーンが大きな林間コース

「2日から5日までのウイーク1は、トレイルのマグノリア・グローブゴルフコース(54ホール)のクロッシングコース(6782ヤード・パー72)とフォールスコース(7155ヤード・パー71)です。マグノリア・グローブは、ゴルフワールド誌のベストパブリックコースのトップ50に入っており、比較的易しい林間コースです。試合はクロッシングCとフォールスCを組み合わせて72ホールを回り、さまざまな技術が試される。クロッシングCの一部は、牡蠣の殻の捨て場所の上につくられた箇所があり、バンカーには砕いた牡蠣の殻があるホールもある」

アイアンの精度がポイント

 ウイーク1終了時点でカットがあり、70位タイまでが中3日でウイーク2へ進む。会場のハイランド・オークスゴルフコースは9ホールが3つの27ホール。使用するのはハイランドC(3886ヤード・パー36)とマーシュウッドC(3812ヤード・パー36)だ。

「ウイーク1に比べると距離が長く(7698ヤード)、ハイランドCはガードバンカーが巧みに配置され、マーシュウッドCの6番はやや左ドッグの701ヤードもあるパー5です。7700ヤード近いコースですから、女子の試合で全ホールがバックティーからプレーすることはないですが、それでもロングヒッターが有利です。林間コースでこちらのグリーンもマグノリア・グローブと同様に大きい。アイアンの精度がポイントになる」(吉川氏)

 昨年はコロナ禍でQシリーズは中止。2019年は98人が参戦し、日本勢は河本結が通算5アンダー9位タイ、山口すず夏が通算1アンダー16位タイで出場権を獲得。今年は110人が出る。

「渋野、古江の実力なら、アクシデントさえなければ上位45人に入るのは難しくはない。『失敗は許されない』と、自分にプレッシャーをかけないこと。05年の宮里藍、17年の畑岡奈紗のようにトップ合格を目指して欲しいです」(吉川氏)

 ちなみにウイーク2の2日目終了後にも予選カットがあり、通過者は下部のシメトラツアーの出場資格を得られるが、2人とも頭にはないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」