プロ野球進路調査で分かった短命&若年化の実態…「安く買っては使い捨て」さらに加速

公開日: 更新日:

 日本野球機構(NPB)は27日、2021年に戦力外、現役引退選手の進路調査結果を発表した。

 昨季の143人の平均年齢は27.8歳、同在籍年数は7.3年。17年から過去5年間で最も若く、年数も最短となった。

 一方、育成契約選手数は5年間で急増。17年は10人だったのに対し、21年は35人に膨れ上がった。巨人広島ソフトバンクが採用する「三軍制」の普及も主な要因のひとつ。選手の経験や出場機会を増やす目的で浸透しつつある。ただ、昨オフは25人の育成選手が戦力外、自由契約となってユニホームを脱いだ。球団が大量契約と大量解雇を繰り返す原因にもなっている。

 21年のドラフトで巨人が指名したのは、支配下7人、育成10人。ソフトバンクは支配下5人と少なかったが、育成は14人と驚異的な多さだった。「安く買っては使い捨て」の傾向はますます強くなり、近年は上位指名でも、早期の戦力外は珍しくなくなった。

 今月16日、元巨人の小野仁被告が窃盗罪で懲役3年の判決を受けた。小野は1996年ドラフト2位で巨人に入団。昨年からスーパーで酒を窃盗し換金していた。他にも引退後に食うに困り、犯罪に手を染めたり、身を持ち崩すケースが後を絶たない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末