パラグアイ戦で「持ち味を最大限に発揮しよう」とした控え組を評価したい
攻撃系の選手が生き残るには「結果」が重要なファクターとなる。ゴールを決める場面は何度もあった。確実に結果を残し、森保監督にアピールして欲しいものである。
欧州EL優勝の原動力となったMF鎌田は、最終予選の序盤は「先発途中交代2試合」「交代出場1試合」。そして「ベンチ3試合」に続き、残り4試合は「招集外」。戦力外も同然だった。
パラグアイ戦は、不慣れなインサイドハーフに入った。従来のトップ下か1トップではなく、普段よりも低い位置からのプレーを強いられた。
それでも「ここぞ」という局面になると抜け目なく前線に顔を出し、前半42分には右からのクロスを頭で合わせてゴールを決めた。後半24分にはGKに倒されてPKを獲得するなど4-1快勝劇の中心的役割を演じた。
■6日のブラジル戦が楽しみ
パラグアイは、カタールW杯の南米予選で8位に終わり、本大会出場を逃している。CBにスペイン1部の主力級がいたり、中盤にアルゼンチンの強豪クラブ所属選手がいたり、全員が国内リーグ所属というわけではなかったが、この日の日本戦で国際レベルと言えるプレーを見せた選手は背番号10のアルミロンだけ。あまり歯応えのないチームだった。
しかしながら、そのことを差し引いても控え組たちのパフォーマンスはなかなかのモノだった。
6日のブラジル戦が俄然、楽しみになった。
(構成・日刊ゲンダイ)