世界84位の錦織圭に「拾う神あり」ユニクロと所属契約 昨年末に日清食品との契約打ち切り
「さらに強い絆で結ばれるのは心強い」
そう話したのは男子テニスの錦織圭(32)。9日、2011年からグローバルブランドアンバサダーを務めるユニクロとの所属契約を発表した。
昨年末で日清食品との所属契約が終了。フリーとなっていた。練習拠点であるフロリダからのオンライン会見で「これをきっかけに、またトップに戻って来られるように。またあの場所に戻りたい」と語った。
今の錦織にとって「あの場所」は雲の上の存在だ。右肘と股関節のケガで自己最高4位だった世界ランクは圏外スレスレの84位にまで転落。今年1月には左股関節を手術し、7~8月までツアーからの離脱を余儀なくされている。
ユニクロとグローバルアンバサダー契約を結ぶのは、ロジャー・フェデラー(40=50位)、車いすテニスの国枝慎吾(38=2位)などトップ選手ばかり。錦織は断トツに世界ランクが低い。実戦からも遠のくの錦織を「拾ってあげた」印象のユニクロだが、苦しい立場に立たされているという意味では、錦織とは“気が合った”のかもしれない。