逸ノ城が初日から6連勝! 211キロ幕内最重量が「速さ」を手にしたワケ
優勝まで突っ走れるか。
初日から6連勝と波に乗る平幕・逸ノ城(29)。15日は大関・御嶽海をものともせずに撃破。立ち合いで左上手を取ると、投げで体勢を崩してから難なく寄り切った。
192センチ、211キロの幕内最重量。ザンバラ髪で新入幕を果たした2014年9月場所は横綱鶴竜と2大関を破る快進撃で、13勝2敗。衝撃の幕内デビューを果たした。
とはいえ、体重が重過ぎるがゆえのケガも多く、その後は幕内上位と下位を行ったり来たり。三役に定着した時期もあったが、いまひとつ伸び悩んでいた。
「今場所は素早く、鋭く踏み込めており、さらに腰も下りている。こうなれば、そうそう負けませんよ。以前は足のケガもあって踏み込めず、後手後手となって下がる相撲が多かった。後ろに体重が乗ると、どんなに巨体でも重さはなくなりますからね。先場所はコロナに感染し休場。休場期間中、徹底的に体のケアをしたことが大きい」(ある親方)
重戦車さながらに並みいる力士を撃破し、突き進む逸ノ城。初賜杯も夢ではない。