巨人2年連続V逸まで「M1」原監督の“重罪”あれこれ…後継者最右翼の阿部コーチは悪評が立つ始末
徒党組んで正捕手を育てられない
巨人OBがこう証言する。
「後輩の面倒見がいい親分肌。現役時代のグアム自主トレに、坂本や長野ら複数の後輩を連れて行き、費用を全額負担するのが恒例だった。ただ、指導者になってもそのスタンスは変わらず、『コーチや選手と距離が置けない。いまだに徒党を組む』と言われた。まして慎之助は二軍監督。選手を分け隔てなく客観的に評価する立場にある。育成を託された有望株の捕手が伸び悩んでいることも、評判を落とす要因となっている。今季も大城、小林ら一軍の正捕手は定まらなかった。『指導の引き出しが少ない』とか『指導法自体に問題がある』という評価につながっているといいます」
3年目の今季は、一軍の作戦兼ディフェンスチーフコーチを務めている。原監督の下で直々に帝王学を学んだはずなのに、芳しい評判は聞こえてこないのだ。
■史上2番目最下位で交代の可能性
14日現在、62勝67敗3分けで4位の巨人は、リーグ優勝の可能性が完全に消滅するまで「M1」。原監督は昨オフ、新たに結んだ3年契約の1年目だが、最下位中日とは4ゲーム差で、予断を許さない状況が続いている。球団の歴史上1度しかない最下位に沈むようなら、契約途中であろうが、監督交代の可能性が浮上する。「それでも慎之助は後任の最有力候補ではない」(前出のOB)というのだ。
もちろん、本人に問題があるのかもしれないが、補強頼みで山口寿一オーナーに厳命された若手育成はままならず、指名した自身の後継者も育てられない原監督の責任は重いのではないか。にもかかわらず、通算16年目にして契約をあと2年残している。2年連続V逸目前の勝てない巨人の病巣は、ここにもある。