故障明けの錦織圭に「楽天オープン」から再出発の不安…33歳の無理は引退に直結する
■「出来ない」と言わないタイプ
水を差す気はないが、地元大会からの再出発は気になる。アルカラス、シナー、ルードら新鋭の躍進に気持ちがはやり、日本のファンもスポンサーも再起を待ちかねている……錦織はこうした局面で、後先もなく頑張るタイプだ。それがあっての躍進だったにしても、デ杯やグランドスラムで故障を押して全力プレーし傷を深めてきた。
デ杯関係者によれば、自分から「出来ない」とは言わないそうだ。暮れに33歳。今度の無理は引退に直結しかねない。周囲(協会ではなく)の冷静な判断、アドバイスが必要だ。
もう一人、大坂なおみも週明けの東レPPOに出場予定。春から6大会に出場してわずか2勝で、全米も3大会連続の初戦敗退に終わった。マネジャー、コーチ、トレーナー不在と、足元がぐらついているが、それでも既にメジャー4勝、少しもバタバタすることはない。
メンタルが弱いと言われ本人もそれを口にしている。ただ、彼女の言うメンタルは過去の選手の例とは違い、コート外の事案に悩んでいるだけ。試合でのメンタリティーは2018年の全米決勝でセリーナを倒して実証済みだし、メンタルが弱くてメジャー4勝など出来るわけがない。