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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

エクアドル戦では南野がトップ下か…米国戦で鎌田と久保が活躍、代表での立ち位置が微妙に

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 9月23日の米国戦を2-0で快勝し、一夜明けた日本代表。24日の練習後には、22日から3日間の帯同を終え、この日でチームを離れる前主将・長谷部誠(フランクフルト)が取材対応した。

「『日本代表のため』というよりは『自分自身のためになった』という感じの方が強かった」と38歳のカイザー(皇帝)は謙遜する。だが、長友佑都(FC東京)が「(僕らの)精神安定剤ですね。本番もまた来てほしい」と熱望するほど、森保一監督が試みたサプライズはチームに大きな刺激を与えた様子だ。

 カタールW杯出場国・米国を決定機1本に抑え込み、鎌田大地(フランクフルト)と三笘薫(ブライトン)のゴールで勝ち切るという手ごたえあるゲームを見せた日本代表。翌日はパウル・ヤンネ・シュタディオンでの午後3時からの練習前、デュッセルドルフ遠征2度目となる日本人の子供たちとの交流を行った。

■若き至宝・久保の前に長蛇の列

 今回もダントツの人気を誇ったのは、若き至宝の久保建英(レアル・ソシエダ)。サイン会がスタートした瞬間、多くの少年少女が新世代の21歳のスターのところに一目散に駆け寄った。

 代表経験の長い吉田麻也(シャルケ)や長友のところもに人だかりができたが、「久保待ち行列」の長さは比にならない。日本サッカー協会の反町康治技術委員長がユニフォームを引っ張り、サインをしやすくするサポートを買って出たほどだった。

「子供は純粋で嘘をつけないので、それだけ本当に僕のことを応援してくれているんだと嬉しかった」と久保は前回対応後にもしみじみと語っていたが、今回もこれだけの注目を集めたのだから「自分がやらなければいけない」と気合が入ったはず。

 米国戦では鎌田との共闘で攻撃に新たなエッセンスをもたらすと同時に守備面での進化を示したが、果たして27日のエクアドル戦、そしてW杯本大会はどうなのか。ここから真価が問われるところだ。

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