大谷翔平「WBCリリーフ登板」に不安な“尻上がり”データ 侍の守護神に名乗りをあげたが…
リアル二刀流をこなした昨季からの2シーズンはオープン戦で6試合16イニングを投げて4本塁打、18失点、防御率9.56。最速150キロ台後半をマークするなど球威はあっても、13四球と制球も不安定だ。開幕後もしばらくは調子が上がらず、今季の4月は4試合19回3分の1を投げて2勝2敗ながら、防御率4.19と月別ではワーストの成績だった。
「大谷はレギュラーシーズンの長丁場を考慮して、投手としてはあえてスロー調整を取り入れているのでしょうが、万全の状態ではない時期にリリーフで登板するのはリスクしかありません。日本が準決勝以降で対戦が予想される優勝候補の米国、ドミニカ共和国などのライバル各国はエンゼルス・トラウト、ブルージェイズ・ゲレロといった多くの強打者が出場を表明しており、調整不足の大谷が苦戦するのは明らかです。大会での負担によるレギュラーシーズン開幕後の故障も含めて不安要素は少なくありません」(大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏)
日本代表を率いる栗山監督は大谷の負担を軽減するため、投手か打者のどちらかに専念させたり、2次ラウンド(東京)や決勝ラウンド(米国)からの合流など、さまざまなオプションを想定している。
大谷は出場可否について「いつまでというのはないが、まずはいいコンディションを整えられるかが大事。なるべく早く決めたい」と話した。最終的に代表入りを決断したとしても二刀流での出場は見送られるかもしれない。