原巨人“改造内閣”はまたコーチ乱立…セ連覇ヤクルト一軍には「チーフ」「総合」などいない
「選手も困惑しているらしい。すでに来季の組閣がメディアに報じられているけど、コーチ陣の役割が曖昧なところがありますからね」
中堅OBが、ナインの心境をこう代弁する。
2年連続V逸に終わった巨人が昨10日、川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習をスタート。坂本勇人、菅野智之、中田翔ら主力選手も参加し、練習を見守った原辰徳監督(64)は「チームの練習と個の練習、両方とも一生懸命やる」と今季4位からの巻き返しを図るべく、チームの底上げを誓ったが、冒頭の中堅OBは「いかにも、船頭多くして……という感じになりそうでしょう」とこう続けるのだ。
■役割と責任の所在が曖昧に
「今季、作戦兼ディフェンスチーフコーチだった阿部慎之助(43)がヘッドコーチに昇格し、『ポスト原』の筆頭候補として指揮官を支える。これは選手も納得ずくでしょうけど、川相昌弘ファーム総監督(58)が一軍の総合コーチという肩書で現場に復帰する。さらに内野守備コーチへ“異動”となった元木大介ヘッドコーチ(50)が、作戦面を担当するというんですからね。加えて、攻撃部門にはデーブ大久保元楽天監督(55)が打撃チーフコーチで入閣する。阿部ヘッド、川相総合、元木作戦担当がどういう役割分担で責任を持つのか。打撃指導にしたって、そうでしょう。しかも原監督の場合、監督が直接教えたりするから、いよいよ選手は大変ですよ」