下馬評から一転…FIFAが胸をなでおろしたW杯イランvsアメリカの“戦争”回避
“絶対に負けられない戦い”をアメリカが制した。
日本時間30日4時キックオフのイラン戦。両国とも決勝トーナメント進出を懸けていた一戦は、試合前から「ケガ人が何人でるんだろう」「国家の威信をかけた代理戦争」「大荒れするだろうからロスタイムがエグそう」といった声が様々な言語でネット上に飛び交っていた。
米サッカー協会による稚拙な挑発もあった。同SNSアカウントがイラン国旗を改変した画像を投稿。イランサッカー協会がFIFAへ米代表の追放処分を求める事態にまで発展した。
しかし、フタを開けてみれば、試合は荒れなかった。気迫あふれる激しい試合展開になったものの、イラン側のファウル数は14回。これは初戦のイングランド戦と同数で、アメリカのファウル数は10回。試合中は倒れた相手選手に手を貸して起き上がらせる場面が何度もあった。基本的にフェアプレーに基づいていたのだ。
「激しかったけど荒れなかった。いい試合だった」「特に変な衝突もなく選手達は素晴らしいプレイを披露していた」「選手同士はバチバチ激しくてもフェアに戦った印象」などと、中立の立場にある日本サポーターからも、好意的に受け止められた。