侍Jを待つ左腕地獄…B組1位通過争う強敵オーストラリアに秘密兵器196センチ剛腕出現
タイガース傘下のマイナーに所属。196センチ、101キロの堂々とした体格から投げ下ろす150キロ前後の重い直球が武器だ。この日は21球で降板。12日の日本戦登板を視野に入れての交代だろう。
日本打線は連日、左腕を攻略しないといけないことになる。2番に入る近藤は昨季、対右投手の打率が.294に対し、対左は.308とむしろ得意としているが、問題は「二刀流」の大谷だ。
大谷は常々「左投手は嫌いじゃない」と話している。日本ハム時代の15~17年に対左の打率の方が高かったことが「苦手意識はない」と繰り返すゆえんだ。さる米球界関係者がこう言う。
「ただし、メジャーリーグでは勝手が違うようです。昨季の対左の打率は.263で右とは.278。それほど差はないように見えるが、対左と右で打点は27と68、出塁率は.329と.370、長打率は.459と.551。本塁打に至っては、9本と25本と差がついている。メジャークラスの大型左腕は、大谷といえど、そう簡単には攻略できないということです」
台湾で1次ラウンドが行われているA組はオランダが2連勝。一発勝負となる準々決勝での対戦を避けたい日本は、B組1位通過が求められる。つまり、韓国にもオーストラリアにも負けられないのだ。
大谷は投手として格下の中国相手に4回1安打無失点。格の違いを見せたものの、打線の中でもサウスポー攻略のカギを握りそうで、今後は投打で勝敗の責任を背負うことになる。