岡田監督がドラ1森下翔太の「英才教育」を決めた瞬間…19年前のトリ(鳥谷敬)とどっちが上?

公開日: 更新日:

 プロ野球はオープン戦の最終盤を迎え、いよいよ2023年シーズンの開幕カウントダウンが始まった。15年ぶりに猛虎の指揮を執る岡田彰布監督(65)はチームのキャッチフレーズに「A.R.E.」を掲げ、18年ぶりの美酒をめざす。トラ党が渇望する「アレ」の実現へ、どうする岡田監督。頭のてっぺんから足のつま先まで、全身に流れるタテジマ愛の血にスポットを当てた。

  ◇  ◇  ◇

 ドラフト1位ルーキー・森下翔太(22=中大)の評判がいい。新人らしからぬ思い切り強く振るスイングでアピールを続け、守備や走塁も一軍レベル。この躍動、もともとは岡田監督の「英才教育」から始まった。

 森下は2月1日の沖縄キャンプをファームで迎えた。大事な即戦力候補だ。右足肉離れの影響で無理はさせられなかったのだが、中盤に状況が一変する。岡田監督が最初の対外試合となる2月15日の楽天戦に森下を一軍招集したのだ。

 その理由について「二軍で慣れさせる選手じゃない。今後もいいピッチャーが出てくる試合にはどんどん使っていく」と話したとか。

 ライバル選手との競争で結果を出したわけではない。異例の抜擢に、「英才教育」という活字が各紙に躍った。

 もちろん、単なる話題作りではない。猛虎復活をめざす岡田監督には確固たる根拠があった。それは森下の状態がまだ万全ではないキャンプ5日目。二軍の具志川球場を視察に訪れて屋外フリー打撃をチェックした。その際、岡田監督の卓越した眼力が「この選手は一軍で使うべし!」とジャッジしたのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方