陸上中距離女王・田中希実「プロ宣言」はマラソン転向の布石? 親子で描くはパリ五輪の先
実業団OBが言う。
「マラソンは1月のヒューストンで日本歴代2位の2時間19分24秒で優勝。9月のベルリンで日本記録(2時間19分12秒)を破る可能性はある。5000メートルでも日本記録を出せば、4つの日本記録保持者となり商品価値は一気にあがる。マラソンはトラックより選手寿命が長く、国内では記録や国際大会への関心度も高い。大会賞金や出場料、成績ボーナスでも稼げる。田中は母親が北海道マラソンで2度優勝。2002年の名古屋国際でも4位です。コーチの父親も当初は娘をマラソン選手に育てるつもりで、田中自身はマラソンにアレルギーはない。20代は親子で夢の五輪メダルに挑戦しても、28歳で迎えるロス五輪以後はマラソンを走ると思います」
昨年の世界陸上は800、1500、5000メートルに出場。持ち前のスピードがマラソンで生きる日は遠くはない。