青学大・常広羽也斗はドラフトの目玉も即戦力にあらず?「2つのキズ」をスカウト指摘
「今オフのドラフト1位指名は確実。だからといって、来年からバリバリ一軍で……という投手ではない」
こう話すのは、セのスカウトだ。
11日に行われた全日本大学選手権決勝戦。青学大はエースの常広羽也斗(4年=大分舞鶴)が明大打線を9回無失点に抑え、堂々の完封勝利で同校に18年ぶりの優勝旗をもたらした。
常広は今ドラフトの目玉と言われているが、冒頭のスカウトが言う。
「最近の大学生は昔に比べて緩くなった練習環境や、コロナ禍での練習不足もあって、体力不足が顕著。即戦力と言える投手はほとんどおらず、常広も例外ではない。現在はスタミナを消耗しないように、力を込めずに軽く投げて抑えているが、プロだとそう簡単にはいかない。さらに言えば、常に体が開くフォームも気がかり。あれもプロではボールを見極められやすい。ただ、逆に言えば伸びしろはあるということ。あくまで素材型のドラ1候補です」
戦力になるまで、時間がかかるというのだ。