花巻東・佐々木麟太郎に「進学説」が急浮上! 父親でもある監督の意向、大学側も大攻勢

公開日: 更新日:

「麟太郎に対して、大学側が激しい攻勢をかけているらしい」

 大学選手権の行われている東京ドームのネット裏で、スカウトたちの間からこんな声が聞こえてきた。「麟太郎」とは花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)のことだ。

【写真】この記事の関連写真を見る(35枚)

 花巻東は8日の春季東北大会準々決勝(対ノースアジア大明桜)で敗退。佐々木も2打数無安打2四球とパッとしなかったが、3、4日の愛知県高野連招待試合では場外弾3発を含む計4本塁打で高校通算本塁打を134本まで伸ばした。そんな今秋のドラフト1位候補に対して、大学側が攻勢をかけているとはどういうことか。

■早稲田大と明治大が熱視線

 セ・リーグのスカウトがこう言う。

「中でも麟太郎に積極的なのは早稲田大と、今回の大学選手権で4強入りした明治大。この2校以外にも欲しがっている大学は多い。麟太郎への大学側の攻勢は、実は昨年から始まっている。麟太郎の父親でもある花巻東の佐々木洋監督が、プロ入りは大学の4年間を経験してからでも遅くないと考えているのです。長い人生において、大学は出ておいた方がプラスという親心ももちろんあるでしょう。大学側が昨年から麟太郎獲得に動いているのは、そんな佐々木監督の意向が大きいと聞きました」

 麟太郎は現在、一塁手として試合に出場している。昨年の春のセンバツに出場したときも一塁手だった。なにしろ183センチ、117キロという巨漢だ。投手、捕手、三塁手、外野手……さまざまなポジションに挑戦するといわれながら、いまだ一塁手なのは、現時点で他に守れるところがないからではないか。打つだけの選手ではなく、プロ入りは大学で守備も鍛えてからでも遅くないと、佐々木監督は考えているのかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」