高松商・浅野翔吾“清原超え”でスカウトこぞってドラ1評価!「走る筋肉ダルマ」の心技体
地方大会の初戦、準決勝、決勝で3本塁打した今大会ナンバーワン野手──。
そんな前評判通りの活躍をしたのが11日、佐久長聖(長野)戦で2本塁打を含む3安打4打点をマークした高松商(香川)の主将・浅野翔吾だ。
■甲子園で2打席連続の通算65、66号本塁打
身長172センチとプロ注目選手にしては小柄ながら、体重83キロ。小型ミサイルのようなガッチリした体から、五回に右中間の深いところへ清原和博(PL学園)の高校通算記録を抜く65号となるソロ本塁打を放つと、七回にはライナーで左翼席へ66号2ラン。2打席連続の本塁打で、ネット裏のスカウトたちの度肝を抜いた。
■「ここ数年の野手で一番」
それでも試合後、「(三邪飛となった)2打席目は甘めのところに入った球だった。あそこをしっかりセンターに打ち返せていればよかった」と反省しきりだった浅野をプロはこう見る。
「ベンチから声を出してチームを鼓舞する姿、センターから指示を出すような姿勢から、強いリーダーシップを感じた。スイングもかなり力強い。打席を重ねる中で微修正したりと、対応力の高さも見て取れました。大舞台でも、初球からフルスイングしたのも高評価です。将来が非常に楽しみな選手。ドラフト1位候補? そうかもしれませんね」(オリックス・山口和男グループ長)
「ここ数年間の高校生野手では一番いいと思います。小柄だけど、弱点が見当たりません。ドラフト1位、少なくとも2位までには間違いなく消える選手。天性の長打力、スイング速度、ミート力だけでも十分なのに、肩が強くて足も速い。課題らしい課題が見当たらなかった。すぐにでもプロの打席に立たせてみたいくらいです」(日本ハム・山田正雄スカウト顧問)
「パワーだけじゃなく、選球眼もいい。今大会でズバぬけた選手。もちろんドラフト1位候補。難癖を付けるとしたら体重くらい。1年時から見てきたけど、急激に増量した印象で、足腰への負担だけが心配です。あとは、もっといい投手との対戦でどうなるか……」(セ・リーグのスカウト)