大谷翔平を待つ前代未聞の「四球禍」 56発ペースで後半戦突入も“ジャッジ超え”に数々の障害

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■モチベーション低下は無問題

 しかも、ジャッジの持つシーズン最多本塁打の更新がかかるとなれば、さらに相手バッテリーから警戒されるのは必至だ。

 昨季のジャッジは9月20日に60本塁打に達すると、四球が激増。10月4日のレンジャーズとの最終戦で新記録の62号を放つまでの14試合は、申告敬遠2個を含む20四球と歩かされまくった。

 中でも新記録まで1と迫って対戦したオリオールズは、あからさまにジャッジを歩かせた。すでにレギュラーシーズン敗退が決まっていながら、3連戦で計6四球と、まともに勝負をしなかった。

 当時の地元メディアなどによれば、オ軍投手陣がジャッジを歩かせたのは新記録達成時の投手として歴史に名を残したくなかったからだという。

 ただでさえメジャーには、米国出身以外の選手による記録更新を快く思わない監督、投手もいるといわれるだけに、大谷はジャッジ以上に勝負を避けられかねない。

 FA権を取得する今季、チームの失速によるモチベーションの低下を危惧する必要はないという声がある。残留するにしても、移籍するにしても、主導権は大谷にあり、来季に向けて気持ちも切り替えられる。

 投打のパフォーマンスへの影響は最小限に抑えられても、ジャッジ超えの本塁打記録になると話は別。前代未聞の“四球禍”に悩まされるなどさまざまな障害が立ちはだかりそうだ。

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