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宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

“見るも無残な”結果となった日本勢 ゴルフ界もマスコミも熱烈ファンもプロ選手をスポイルしている

公開日: 更新日:

 女子ツアーの開催コースの多くは、整備が行き届き、アマチュアがやさしく、気分よく回れるレイアウトが多い。来日したJ・ニクラスが、「日本ではゴルフと別のゲームが行われている」と言ったとおりだ。

■プロゴルフ協会、マスコミ、熱烈ファンがもたらす悪影響

 プロゴルフ団体の仕組みも影響している。

 例えば、米PGAツアーはコース設定から運営にいたるまですべての権限を持つ主催者だ。放映権、チケット販売、日程調整など全面的に取り仕切っている。ファンに支持される工夫をこらし、柔軟に実行している。

 一方、日本はプロ大会の冠スポンサーが主催権を持ち、賞金、運営費、コース選定、チケット販売を行う。男子プロの日本ゴルフツアー機構、女子プロの日本女子プロゴルフ協会は一部大会を除き多くは主管という立場で、選手や競技委員を派遣するだけだ。口先では「世界に通用する選手を育てる」と言いながら、実際は何もしていない。

 ゴルフマスコミも同じだ。選手の機嫌を損ねたら取材に差し障るからと、厳しい目を持った論調が見当たらず、結果としてプロを甘やかしている。

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