メジャーで分かれたトレードの明暗 ホワイトソックスではオーナー激怒で責任者のクビが飛んだ
GMのクビがすでに飛んだ球団もある。ホワイトソックスである。ホ軍は大きく負け越していたため、7月下旬からレギュラー級を放出してマイナーのホープと交換するトレードを3つ成立させた。ハーンGMがクビになったのはそのトレード自体が問題になったからではない。
トレードでヤンキースに移籍したリリーフ投手のミドルトンが移籍後、メディアに「ホワイトソックスは規律が緩んで、集合に遅れたり、守備練習をさぼるやつがいる。ルーキーがブルペンで居眠りしていても誰も注意しないし」と語ったことで、チームの管理体制が破綻していることが露見してオーナーが激怒。GMだけでなく上司であるK・ウイリアムズ編成責任者のクビまで飛んだ。
■勝ち組:オリオールズ カブス
オリオールズはトレードでカージナルスの元エースであるフラハティとアスレチックスで防御率が8点台だった藤浪晋太郎を獲得。フラハティは期待外れに終わったが、藤浪は天才肌の捕手ラッチマンと出会ったことで変身。藤浪の荒れ球に目をつけたエライアスGMの慧眼はメディアから称賛された。