ラグビーW杯プールD日本が難敵サモアに「勝つ条件」 正確なプレーを遂行できるかが勝負
もちろん、付け入る隙もある。それがアタックの精度の低さだ。
サモアは、アルゼンチン戦で10個のハンドリングエラーを犯している。数はアルゼンチンと同じだが決定機でのエラーが目立った。従来の巨体を生かした力のラグビーから、スペースにボールを運ぶスタイルへと変化を模索しているからだが、簡単に言えば難しいことをやろうとし過ぎていた。これはラインアウトでも同様で、11回あったマイボールのうち3回を失っている。
決定機にボールを落としてトライが取れず、チャンスのラインアウトでボールを失って陣地を押し戻されるあたりはジャパンとよく似ている。
ジャパンも、イングランド戦で相手を3つ上回る14個のハンドリングエラーを犯し、ラインアウトも12回あったマイボールを8回しか獲得できなかった。
つまりサモア戦は、どちらがいかに正確なプレーを遂行できるかに勝負の行方がかかっているのだ。
ジャパンにとってプラス材料は、負傷したセミシ・マシレワに代わって、イングランド戦に出場したレメキ・ロマノ・ラヴァが好調だったこと。タフで攻守にオールラウンドな能力を持つレメキにはジョーカー的役割が期待できる。