山下美夢有が狙う2年連続「年間女王」&「60台」は芝芽が強い高麗グリーンの攻略次第
【JLPGAツアー選手権リコーカップ】第1日
すべてはパット次第か。
23日に開幕した今季最終戦のツアーチャンピオンシップ・リコーカップ(宮崎・宮崎CC)は、山下美夢有、申ジエ、岩井明愛の3人に絞られた「年間女王」争いが注目されている。初日は山下と申ジエが首位と2打差の3アンダー4位タイ。岩井が同4打差の1アンダー10位タイにつけた。
山下は2年連続の「年間女王」の他にも狙っているものがある。60台の平均ストロークだ。
昨年は69.9714で日本勢では初の60台をマーク。前週まで69.4295の山下が今季も達成すれば2年連続は史上初。しかも、昨年は通算15アンダーで優勝した相性のいいコースだけに、19年に申ジエが記録した69.9399を抜いての最少ストロークを樹立する可能性は十分だ。
「問題はグリーン上です」とツアー関係者がいう。
「コースセッティングを担当した中野晶は、今年の優勝スコアを通算12アンダーと想定している。1日3アンダーの4日間という計算です。でも、この数字は当てにはならない。昨年は例年以上に高麗グリーンの芝芽が強いことからパッティングが難しくなると見て、優勝スコアを通算10アンダーと予想していたが、勝った山下は15アンダー。10アンダー以上が7人もいましたから」