岡田阪神キャンプ故障者続出で不安浮き彫り…紅白戦先発「19歳コンビ」抜擢の緊急事態
「この時期にしてはちょっと、ケガ人やリハビリ組が多いですね」
こう言うのは、阪神のキャンプ地・宜野座を訪れた古株の野球評論家。
昨季12勝を挙げた左腕の大竹耕太郎(28)が1月に左肩のガングリオン(神経組織にできる袋状の嚢胞)除去手術を行っていたことが判明し、第1クールのブルペンを回避。第2クール最終日の8日にはノイジー(29)が右前腕の張りでフリー打撃を取りやめると、3年目で一軍キャンプに抜擢された捕手の中川勇斗(20)も、右下股を痛めて二軍送りとなった。
「この3人だけじゃないみたい」と、冒頭の評論家がこう続ける。
「ベテランの西勇輝(33)も足を気にしているというし、昨季8勝、防御率1.83をマークした才木浩人(25)も1月下旬に体調不良に。即戦力として期待していたドラフト1位の下村海翔(21=青学大)も、新人合同自主トレ中に離脱して二軍スタート、現在も全身疲労の影響でブルペン入りのメドすら立っていません。昨年8月に左手首を骨折した梅野隆太郎(32)もまだリハビリ過程だといいます。岡田監督も選手の故障を気にかけている。オフはFA補強を封印し、現有戦力で連覇を狙っている以上、少しでも故障によるリタイアは避けたい。故障を防ぐ意味でも、このキャンプではなかなか、追い込んだ練習はできないかもしれません」