謎多き北朝鮮の「負けたら強制労働」は事実か、日本の敵情分析力はどの程度なのか
いつの世も北朝鮮代表の情報量は圧倒的に少なく、戦力分析は至難の業です。もちろん、JFAはただ手をこまねいているわけではありません。
■北朝鮮は世界中で突出して情報量の少ないチーム
22年カタールW杯が終わった後、テクニカルスタッフ(分析班)を4人から2人に減らしましたが、負担が多過ぎるという理由で4人に戻されました。そして1月のアジアカップでは、さらに4人が追加されて総勢8人の分析班が、グループリーグで対戦する3カ国、決勝トーナメントで対戦が見込まれる相手も丸裸にしようと奮闘しました。
日本の分析力はどの程度のレベルでしょうか。
ある関係者が「当日のメンバー表が発表されて試合前のウォーミングアップで体を動かしている選手を見て『この選手が先発した場合の基本布陣はこうで戦い方はこう』という部分まで分かっています。試合前は時間がありませんが、要点を選手たちに伝えています」と教えてくれました。
しかし、北朝鮮は世界の中でも突出して情報量の少ないチームです。分析するにも、多くの困難が付きまとうでしょう。