明大・宗山塁 「15年ショートを任せられる」20年に1人の逸材
今秋ドラフトの超目玉が2月末の右肩甲骨骨折から驚異的な回復で、今春リーグ戦初戦の4月20日の東大戦に出場。3月の侍ジャパントップチームにも招集された遊撃の名手だ。
セ・リーグ球団のスカウトがこう言う。
「遊撃の守備はプロの中に入っても上位。フットワーク、グラブさばき、確実性、肩の強さ、全てがトップクラス。20年に1人の逸材です」
1年春から東京六大学リーグで積み上げた安打は現役最多の98。2年春に自己最多となる24安打を放っており、明大の先輩・高山(元阪神)が持つ通算131安打の更新にも期待がかかる。パの在京球団のスカウトが続ける。
「スイングが柔らかくてバットコントロールがいい。プロでは中距離打者だろうが、ツボにはまればスタンドに放り込む力もある。元阪神の鳥谷タイプで、同じ大学生の段階では宗山の方が上。『走』は普通だが『攻』と『守』の評価はもちろん『特A』です」
小学生の頃から箸を持つ手を左に変えている。広陵OBの父の教えで「左打ちの打撃だけでなく、守備でも左手を使えた方がいいから」という。