サッカー男子日本のパリ五輪「決定的敗因」と今後…スペインに完敗、56年ぶりメダルならず
日本ースペイン戦と言えば、2022年カタールW杯一次リーグで「三笘の1ミリ」などで逆転勝ちしたことが思い出される。この日はオフサイドとなった「細谷の1ミリ」が痛かったが、五輪代表では両国のレベル差がA代表以上に大きかった。
「2ゴールを決めた相手のフェルミン・ロペスと背番号10のアレクス・バエナは、今夏のユーロを制したスペインA代表の一員。先発したCBの2人は、バルセロナ所属でA代表歴もある。日本のDF4人と1トップのFW細谷はJリーグ所属の選手。いつもプレーしているステージのレベル差が積み重なり、0ー3というスコアになりました」(ワールドサッカーグラフィック元編集長・中山淳氏)
試合後、大岩監督は涙を浮かべながら「今後は(日本A)代表で頑張ってほしい」とコメントしたが、実際にA代表入りして活躍しそうな選手は「現時点では見当たりません」と前出の中山氏。
「川崎の19歳CB高井は今後、海外でもまれてレベルアップすれば、A代表で存在感を示す可能性を秘めていますが、たとえば一次リーグで好セーブを連発したGK小久保玲央ブライアン、ボランチで攻守の要として奮闘したMF藤田譲瑠チマにしても、まだA代表でプレーするイメージが沸いてきません」(中山氏)
56年ぶりのメダルが期待された大岩ジャパンだったが、日本と世界との差は大きかったーー。