大谷は左肩関節唇の手術を逡巡せず! 回り道してでもベストを追求する「強靭メンタル」の証し
「推測はしたくない」
日本時間7日、米テキサス州で開催中のGMミーティングでこう言ったのはドジャースのゴームズGM。左肩関節唇の手術を受けた大谷翔平(30)の投手としての復帰時期について明言を避けたのだ。
8日、報道陣に対応したフリードマン編成本部長も「今の状態はいい。正確なリハビリの日程は確定できないが、一歩ずつ進めて様子を見ていく」と慎重な姿勢を崩さなかった。
ゴームズGMが投球プログラムをいったん中断したことを明かしたことなどを受けて、米紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者はXに「3月に東京で行われるカブスとの開幕戦に登板する可能性は極めて低くなった」と記した。
投手としての復帰が遅れることは、手術前から本人も承知していたはずだ。患部の状態によるのだろうが、初めての脱臼であれば手術を避ける選択肢もあったという医師も中にはいる。それでも大谷は手術に踏み切った。
ここに彼の野球選手としてのスタンス、考え方が集約されているのではないか。
過去2度の右肘靱帯修復手術に関して、本人はNHKのインタビューなどでこう話している。
「手術をしなくても150キロくらいなら投げられる感覚だった。でも、160キロとか、それ以上となると耐えられないだろうなと。思い切りパフォーマンスを出せる感覚がないと、うまくなれないし、ごまかしながら投げていても面白くないだろうなと」