巨人マルティネス獲得で大勢のメジャー挑戦機運に拍車…守護神"剥奪”はむしろプラスか
「大勢のモチベーションが心配」
複数の球界OBがそんなことを言っている。巨人が、中日から自由契約となっていた絶対的守護神のライデル・マルティネス(28)を獲得。4年総額50億円以上という日本球界最大級の札束を積んだだけではない。正式発表を前に母国キューバメディアのインタビューに応じたマルティネスがこう答えているのだ。
「ジャイアンツはセ・リーグで最高のチームのひとつ。日本シリーズに出場し、優勝することが夢だった。日本でも最も重要なチームのクローザーに選んでくれたことをうれしく思っている」
つまり巨人は、破格の年俸に加え、来季の抑えの座も約束したということだろう。
大勢(25)は入団1年目から巨人のストッパーを任され、3年間で80セーブ。今季も右肩痛による離脱がありながら、43試合でリーグ3位タイの29セーブ、防御率0.88の成績をマークした。それが、今季43セーブ、防御率1.09のマルティネスの加入で、来季はセットアッパーへ配置転換されることが確実。先のプレミア12で侍ジャパンの抑えに指名された大勢は守護神というポジションに自負を持っている。“降格人事”によるモチベーション低下を懸念する声もあるのだが、さる巨人OBはこうみる。