夏川りみさん『涙そうそう』との出会い BEGINの歌をテレビで偶然「あの時、飲みに出かけてたら…」

公開日: 更新日:

夏川りみさん(歌手・51歳)

「涙そうそう」のヒットで知られる沖縄・石垣島出身の夏川りみさん。人生を決めた曲「涙そうそう」との出合いは、たまたまつけたテレビでBEGINが歌う姿を見たことだった。

演歌歌手としてデビューも、一度は沖縄に戻った

 おかげさまで昨年でデビュー25周年を迎えることができました。29日にはニューシングル「詩、歌、唄」をリリースします。今は作詞や作曲にも挑戦させていただきながら、これからもずっと歌手を続けたいのと、沖縄でいう沖縄のシマ唄を歌う唄者として、好きな歌を歌っていきたいと思っています。

 故郷の石垣島で小さい頃から、のど自慢大会で優勝し、いつかは紅白に出ることが夢でした。そのために上京したのが中学3年の時です。夢をかなえるために東京に行けるのがうれしくて仕方がなかったですね。ホームシックになったことは一回もありません。高校は芸能コースのある学校で、同じ夢を持っている人が多くて、仲間もたくさんできてとても楽しかった。

 初めは演歌歌手として平成元(1989)年にデビューしました。そこまではよかったけど、何事もそんなにトントン拍子にはいかないものです。CDを3枚出せたけどヒットはしなかった。やっぱりまだまだダメなのかなと思って一度歌手をやめ、一から出直し、改めてオーディションを受けようと思い、いったん沖縄に戻ることにしました。

 沖縄では姉がやっている那覇のスナックで働きました。店で毎日歌を歌ってライブ状態。楽しかったですね。私が歌うと、お客さんがこんなに聴き入ってくれて、喜んでくれるのかと改めて思いました。私は元々、お酒が大好きなので、飲めるし、歌も歌える。「最高!」って感じです。

 ただ、勉強にもなったんです。それまで歌うのは演歌と歌謡曲が主だったけど、那覇にいた2年間ではいろんなジャンルの歌に触れることができた。お客さんが私が知らない曲をリクエストしてくる。マライア・キャリーとかホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンとか。例えばセリーヌ・ディオンなら映画「タイタニック」の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」だったり。それから私が知らない沖縄民謡とか。それをお客さんが次に来店するまでに覚えておくようにして、歌うと、「うまいね」と言ってくれた。

 はたから見たら沖縄に戻ったのは挫折なんだけど、まったく逆。ずっとここにいたら幸せかもしれないと思ったりもしていました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"