藤田さいき「満身創痍プレー」は美談にあらず…識者苦言《他に迷惑、プロとして疑問》《報道もおかしい》
「協会は体調不良でドクターストップがかかっている藤田選手に棄権を促すべきではなかったか。本人の体の心配はもちろん、プレー中に激しく咳き込めば、同伴競技者はゴルフに集中できないでしょう。咳をしながらのプレーは苦しかったと思うが、ゴルフの基本はマナーという面からも、メジャーだから出場を続けたという判断はプロとして疑問です。さらに、具合が悪くてもプレーを続ける藤田選手を称賛するかのようなスポーツマスコミの報道もおかしい。スポ根がもてはやされた昭和じゃないのですから、痛々しい姿で感動を誘うのはやめるべきです」
痛々しい姿といえば、2018年の全日本実業団対抗女子駅伝予選会で、岩谷産業の選手が残り200メートルで転倒。走ることができなくなり、四つん這いで膝から血を流しながらたすきを渡したことがあった。この選手は右脛骨(けいこつ)の骨折で全治3~4カ月の重傷だった。
「私も覚えているが、あれを美談にする時代ではありません。健康を無視するスポーツなどあってはならない。それを伝えるのもマスコミの仕事ではないか」(津田俊樹氏)