日本ハム古林睿煬の「攻略法」を台湾球団元コーチが明かす「高めに抜ける直球の見極めがカギだが…」
「最初からストライクゾーンに投げることを意識した。守備の助けもあったので感謝したいです」
昨11日の楽天戦で来日初完封勝利を挙げた日本ハムの古林睿煬(グーリン・ルェヤン、24=台湾・統一)が、本拠地・エスコンフィールドのお立ち台で笑顔を見せた。
最速157キロを誇る右腕は昨年、台湾プロ野球で10勝2敗、防御率1.66をマークし、MVPを獲得。ポスティングシステムによる移籍を決断し、日米球団による争奪戦の末、3年総額2億5000万円+出来高で日本ハムと契約した。
来日初登板となった4月23日の楽天戦は6回途中7失点で負け投手になったが、7回2失点でまとめた1日のソフトバンク戦で来日初勝利を挙げると、この日は被安打2、無四球でマダックス(100球未満で完封)を達成。チームの首位浮上に貢献した。
投げるたびに勢いを増す台湾人右腕を打ち崩すのは容易ではなさそうだが、効果的な攻略法はあるのか。古林の古巣・統一ライオンズのライバル球団である富邦ガーディアンズで昨年までの2年間、打撃コーチを務めた垣内哲也氏がこう言う。