巨人・戸郷翔征 勝てた理由と残る不安…「まだ付け入るスキはある」とスコアラー
今季7試合目の登板にしてようやく初勝利を挙げた。巨人のエース戸郷翔征(25)が25日のヤクルト戦に先発。6回7安打2失点で開幕からの連敗を4で止めた。
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前回20日の阪神戦は4回3失点でKO。防御率は7.52まで跳ね上がっていたが、阿部監督は再調整の時間を与えるのではなく、逆に登板間隔を詰めて中4日登板を命じた。戸郷も「状態が良くなってきた。むしろ投げたい」と歓迎し、荒療治が奏功した格好だ。
評論家の権藤博氏は今季の戸郷の投球を、「フォークに頼り過ぎ。持ち味である内角球を使えていない。内角、それに高めの真っ直ぐを使えば道は開ける」と指摘していたが、この日は今季2度目となった岸田とのバッテリーで、直球を内角と高めに集めた。
「明らかに配球が変わった。とはいえ、まだ本調子とまでは言えないでしょう。最速は149キロどまりで、決め球フォークは計22球を投じて空振りを奪えたのは5球だけ。きょうの状態ならまだ付け入るスキはあります」(セ球団スコアラー)
完全復活を印象付けるのは次回以降か。
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