宜保愛子 各界著名人を巻き込んでの霊視大騒動
<1993年3月>
多くの有名人と霊視対談を行い、著書もベストセラーとなった宜保愛子。繰り返し放送されるテレビ特番も視聴率は常時20%以上という人気を誇った。
しかし、93年3月、61歳の時にプラズマ研究で有名な早稲田大学の大槻義彦教授(当時56)から「霊視はトリック」と挑戦状を叩きつけられる。教授の挑戦に沈黙する宜保に対して各方面からバッシングが起こる騒ぎとなった。
6歳ごろから霊視ができたという宜保。その後、一時的に能力を失うが、37歳の時に復活、霊視相談を行うようになる。さらに80年代半ばのテレビ出演をきっかけにブレークして年数冊のペースで出版される著書の総売り上げは200万部を超え、大人気になった。
これに待ったをかけたのが超能力を次々と科学的に解明し“オカルトハンター”として名を馳せた大槻教授だった。教授は相談者の家庭環境を“霊視”で次々と言い当てる宜保に対して、「事前にリサーチしていればすべてわかること」と指摘。「有名人ではなくて、事前のリサーチができない人物を霊視してもらいたい。さらに、ルーブルにある私の好きな絵を霊視してもらいたい。調査にかかる費用は全部私が出す」と戦いを挑んだ。