「ヘビイチゴ・サナトリウム」ほしおさなえ著
「ヘビイチゴ・サナトリウム」ほしおさなえ著
中3の海生が通う女子中高一貫校で、生徒が転落死。死んだのは海生の所属する美術部の先輩で高3のハルナだった。芸大に合格確実といわれていたハルナだが、数カ月前の事故で負傷した目は光を感じる程度にしか回復していなかった。屋上の柵が壊れており、ハルナの死は事故か自殺か断定できない。年度初めには美術部の部長だった梨花子も転落死していた。
1週間が過ぎ、校内ではハルナの幽霊を見たという噂が飛び交い、ハルナを慕っていた海生には耐えられない。さらに、ハルナが国語担当の教諭・宮坂と交際していたという噂が流れてくる。ハルナの死から19日後の早朝、その宮坂も転落死体で見つかる。
女子校を舞台に少女たちの揺れ動く心の内を描き出す長編ミステリー。 (東京創元社 990円)