ライオンに噛まれて「いい経験」と語った畑正憲

公開日: 更新日:

 畑は声も上げず冷静に左手で右手を押さえ、自ら止血の措置を取る。この時、周りのスタッフは誰も異変に気づかず、カメラマンはその一部始終を撮り続けており、結局このシーンはそのまま放送された。

 その後、事態が明らかになり、畑はブラジルの病院で手当てを受けたものの、番組の取材と収録は何事もなかったように続行した。

 帰国後の会見では「これぐらい私にとって何でもない。噛まれて、動物の習性が学べて、うれしい。今回はいい経験になった」と涼しい顔で語って報道陣を驚かせた。

 だが、さすがに痛くはあったようで、雑誌の対談で「ボクはしょっちゅうケガをしているから、今回も本当はたいした問題じゃなかった。でも、痛みは今回が一番。『ヤクザはよく詰めるな』と感心しました」とも語っている。

 畑正憲東大理学部で動物学を学び、動物に関わるエッセイスト、作家として活動。71年、北海道厚岸郡の無人島に熊や馬とともに移住し、さらに翌年、浜中町に移り「ムツゴロウ動物王国」を開園する。ここでの動物との触れ合いや、スタッフの若者たちとの共同生活はマスコミに注目され、80年から21年間続いたドキュメンタリーシリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」は人気を集め続けた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ