市村正親 胃がん早期発見も気をつけたい手術後のリスク

公開日: 更新日:

 胃がんが見つかり、出演中のミュージカル「ミス・サイゴン」を降板した俳優の市村正親(65)は2週間ほど入院し、腹腔鏡手術を受けた後に自宅で療養するという。

 早期発見で命に別条はないというから、関係者はひと安心だろう。が、65歳という年齢を考えたら、術後も要注意だ。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)が言う。

「市村さんは腹腔鏡手術を受けるということですが、がんができている場所によって、胃を全摘出するか、一部を残すかが決まります。全摘出した場合、術後は『ダンピング症候群』に気をつけなければいけません。通常なら、口から食べた物はまず胃の中で細かくおかゆ状にされ、2~3時間かけてゆっくり小腸まで運ばれます。しかし、胃を全摘出すると、食べ物が固形状のままいきなり小腸に入ってくる。すると、血糖が一気に上がってインスリンが大量に分泌され、その影響によって、今度は逆に低血糖になってしまう。胃を全摘出した患者さんが、術後に低血糖を起こして失神し、病院に運ばれてくるケースは少なくありません」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド