「私の人生変わってた…」若尾文子が抱く市川雷蔵への思い

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「私、日本舞踊は不得手なんです。雷蔵さんはプロでしょ。そんな人と一緒に踊るなんてドキドキしてたら、雷蔵さんは『何だかデンマーク体操やなあ』なんて言って。そんな体操、現実にないんですよ。あの方特有のシャレだと思います。面白いこと言うなあと思いました」

 何年か後にTV放映された際に、踊りを改めて見たが、「そんなにひどくなかった」という。雷蔵の一言で踊りの稽古に身が入った成果といえよう。

「雷蔵さんは頭がすごくよくてお堅い人。昔でいう銀行員タイプだった。真面目な顔して毒舌をさらりと話す。ユーモアがあるから怒る気にもなれないし、言い返す気にもならなかった」

■劇団立ち上げに誘われ…

1960年公開の映画「ぼんち」で演じたのは、現代っ子の芸者。昭和の激動期に金と女にハマった大阪・船場の商人(雷蔵)に囲われる妾のひとりだ。

「雷蔵さんのお母さん(山田五十鈴)とおばあさん(毛利菊枝)に妾になったことを報告、月々のお給金をいただくシーンがすごかったですね。周りは古い古い昔の大先輩ばかり。役柄も味方がいないし、船場のしきたりという長い口上もあって大変でした。その後(妾役の)京マチ子さん、越路吹雪さんと一緒にお風呂に入るシーンをよく覚えてます。皆さん、本当に色っぽくて」

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