「私の人生変わってた…」若尾文子が抱く市川雷蔵への思い

公開日: 更新日:

 大映の看板女優として飛ぶ鳥落とす人気を博した若尾文子さん(80)。後輩役者だった8代目市川雷蔵さん(享年37)は、大映在籍中の15年間で159本もの映画に出演する売れっ子となったが、病に倒れて逝ってしまう。生前、2人で新天地に乗り出す約束も交わしていたのだという。「亡くなってなければ、私の人生も変わっていた」と、雷蔵への尽きせぬ思いと感謝をしみじみと語った。

若尾は大映の第5期ニューフェースとして1951年に入社。歌舞伎役者から映画俳優に転身した雷蔵と初共演したのは、1957年の「朱雀門」だった。

「印象ですか。それがあんまり記憶になくて。お互い仕事に追われる日々で、共演者と親しくするどころか、映画の打ち上げにも出たことなかったくらいですから」

 一番印象に残った共演作は1959年の年末に公開された「初春狸御殿」だった。若尾が狸御殿のお姫さま、うり二つの娘狸の2役を演じ、雷蔵と勝新太郎の2人に慕われるお話だ。お正月映画らしく歌って踊るド派手な歌謡ショーが売り。若尾と雷蔵は2曲をデュエットしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」