楽屋に押しかけ…TKO木本が語る「森脇健児の付き人」時代
朝ドラ「ごちそうさん」にも出演していた関西実力派コントコンビのツッコミは、天然ぶりで人気再浮上の先輩芸人にお世話になって……。
芸人になろうと決めた時に、「芸人が少ない松竹芸能ならすぐデビューできるんじゃないか」ってやましい気持ちで入ったんですよ。でも、ネタ見せしてもスべるし、会社に認めてもらえない。焦って、事務所の先輩の森脇健児さんが京都でやってたラジオの生放送に2人で押しかけ、初対面なのに楽屋を訪ね「ネタ見てください!」と。
「なんやおまえら!」と驚いた森脇さんに「今日は見学してけ」と言われ、スタジオ内で見させてもらうと「養成所のTKOってヤツらが勝手に来てんねん。挨拶しとけ」と振ってくれ、僕ら自己紹介し、イベントの告知した。そしたらイベントにラジオのリスナーの女の子が大勢来て、僕らが出たら「キャー!」と声援。僕らの顔も知らないのに。その時、森脇さんのパワーを知ったし、森脇さんのラジオはホンマおもろかったので尊敬したんです。
その後は毎週ラジオに押しかけ、勝手にカバン持ちをし、付き人みたいになった。森脇健児バスツアーでファンの子がバス5台で移動するイベントにも付いていき、お手伝いさせてもらったり。そのツアーに来てた子たちが僕らのライブにも来てくれるようになった。僕らが東京で単独ライブやる時は、森脇さんのファンが東京の森脇さんファンに「チケット買ってあげたってぇ」と連絡回してくれて、フタ開けたら満員。それで事務所も僕らに興味を持ってくれた。でも、裏では森脇さんが事務所やファンに「TKO、あいつらええぞ!」と言ってくれてたんです。