朝ドラ「まれ」の好発進を牽引 泯と裕子"W田中"の存在感
コラムニストの桧山珠美氏が言う。
「既存の役者にはない思想的かつ独特の雰囲気があり、たたずまいが“画”になる人。70代、80代の俳優が次々とこの世を去る中、とても貴重な存在で、セリフがなくても顔のシワ一本で見る側に訴えかけるものは凄まじい。“近寄りがたいけれど尊敬すべきおじいさん”として、『まれ』前半戦をもり立ててくれそうです」
■4日には土屋太鳳も登場
そんな個性派の妻役は、高倉健が見初めた演技派女優だからこそ釣り合いが取れるのだろう。
「実年齢より年老いた役だろうがお構いなしで引き受ける、田中裕子の女優魂に敬服します。ダブル田中に共通するのは、地に足のついた土の匂いがすること。日本中にエイジレス風潮が蔓延する中、それとは相反し、この2人の役者は等身大の人間の魅力を見せてくれる。ヒロインの両親を演じる大泉洋と常盤貴子の浮ついた夫婦とは対照的で、昔かたぎの地道な夫婦像を描くには適任のキャスティングです」(前出の桧山氏)
4日から登場するヒロイン・土屋太鳳(20)との絡みも注目だ。