「酔いが回ると…」西岡徳馬が酒を飲みながら台本を読む理由
間もなく始まる舞台「戯作者銘々伝」で僕は蔦屋重三郎という江戸時代に実在した、今でいうなら出版プロデューサーみたいなことをしていた人物を演じるけど、独特の江戸言葉、アクセント、イントネーションが結構手ごわくてね。今の時代、当時の言葉に一番近いのが落語だから、落語をイメージしつつ、かといって真似だけじゃしょうがないから、さらにどうやったら蔦屋の人物像に近づけるか工夫してる、お酒の力を借りてね。
こんな苦労があるからこそ、千秋楽の後の“打ち上げ”が待ち遠しいし、楽しみ。最高においしい酒を飲むため、こよいも酒を傍らに台本読みをやりますよ。