「王様と私」渡辺謙が逃したトニー賞はどのくらいスゴイのか

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 渡辺謙(55)が王様役を演じた主演ミュージカル「王様と私」でトニー賞主演男優賞を逃し、芸能マスコミが騒いでいる。「米演劇界で最も権威のある賞」だそうで、マスコミは落胆一色だが、そもそもトニー賞ってどれくらい偉いの?

「演劇の世界では『トニー賞』は“アメリカで”どころか世界で最も権威のある賞です。ほかにイギリスのオリヴィエ賞、フランスのモリエール賞などがありますが、比べものになりません。権威でいえばトニー賞がダントツです」(演劇ジャーナリスト・山田勝仁氏)

 よく映画祭では「カンヌ、ベネチア、ベルリンが3大映画祭で、それに続くのがモントリオールや東京国際映画祭」などといわれるが、あえて言えばトニー賞の主演男優賞を獲得したとすれば、カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞したようなもの。

「今回、渡辺さんは受賞を逃しましたが、出演作『王様と私』がリバイバル賞を受賞し、相手役のケリー・オハラは主演女優賞を取っています。これだけだって凄いことなのです」(前出の山田氏)

 ノミネートされただけでも快挙といえそうだ。

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