トークの質も落ちず マツコ人気を支える“弱者”に優しい毒舌
もはやオネエ界のトップどころか、タレント界のトップに君臨している。9本のレギュラー番組に出演するだけでなく、アイドルや人気女優に混ざって“女性”タレントCM起用社数ランキングにも登場し、マイボイスコム社の“男性”タレント好感度調査ではついに1位常連の阿部寛を抜いて首位に躍進してしまった。
実際、マツコの影響力は凄まじく、番組中での発言はすぐにネットに反映され、絶賛のコメントが並ぶ。「マツコ&有吉の怒り新党」では「就活時の不採用通知に書かれている『ご健闘を祈ります』のひと言にイラッとする」という投稿を「それが世の中ってもんよ」と一刀両断すると、「正論過ぎる」などと称賛され、「5時に夢中!」では仕事で頑張るより趣味に生きるという若者を「死に物狂いの時期が3~4年あるとその後の人生が変わる」と批判し、これも「カッコよすぎる」などと全面的に共感された。もはや毒舌家というより人生の師匠ともいうべき存在になっている。
それでもマイノリティー側からのコメントという姿勢はテレビデビュー時から変わらない。「アウト×デラックス」で「奇跡的に私を愛する女性に現れてほしい。子供を産んでほしい」と意外な“パパ願望”を漏らしたかと思えば、「怒り新党」では巨体過ぎて「死んだら、火葬場に入らない」と嘆き、多くの共感を得た。