「ルポ大阪・関西万博の深層」朝日新聞取材班著
「ルポ大阪・関西万博の深層」朝日新聞取材班著
華々しく開幕を迎えようとしている大阪・関西万博だが、ご存じのように開幕に至るまで問題が続出。開催を主導してきた日本維新の会は、万博への批判が一因となって地方選挙、国政選挙で低迷している。
本書は、人口減が急速に進み、資金や人材など限られた資源の使い道がこれまで以上に厳しく問われる中、巨額の公費をつぎ込んで開催される万博について改めて検証したルポルタージュ。
2013年、橋下徹氏と松井一郎氏、堺屋太一氏の会食の席で決まったという万博誘致。当初は肝心の経済界も乗り気でなく、夢物語だった誘致がなぜ実現したのか。政治の裏側から、会場選定の経緯や建設費上ぶれの原因、海外パビリオン建設を巡る内情など、多視点から万博を巡る諸問題の深層に迫り検証する。 (朝日新聞出版 924円)