押井守監督が振り返る タツノコ時代の忘年会は必ず乱闘騒ぎ

公開日: 更新日:

 それで、卒業後、ラジオ制作会社を経て、77年に竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)に入社したら、忙し過ぎて酒を飲んでる暇がない。

「一発貫太くん」とか「ヤッターマン」「科学忍者隊ガッチャマンⅡ」といった毎週、放送されてた人気アニメの絵コンテを描いたり、演出を担当していて、締め切りに追われに追われ、睡眠時間の確保すら難しかった。それは僕だけじゃなく、他のスタッフも同様。飲みに行こうって気にもならなかった。

 唯一、心置きなく飲めたのが忘年会。年に一度の無礼講で、翌日のことを考えずに済むので、この時ばかりは皆、トコトン飲んだ。

 酒が入ると、日頃の鬱憤、不満が大爆発してさ。普段は締め切りに追われるあまり、皆、言いたいことも言わず、我慢してるでしょ。だから、いったん火が付くと、もう止まらない。

 店内で必ず乱闘騒ぎですよ。お膳がひっくり返る、コップとか箸を投げるのは序の口で、ビール瓶まで飛び交い、部屋の中はぐっちゃぐちゃ。当然、お店からは追い出され、それでも路上で殴り合いしてる。よく警察沙汰にならなかったもんだね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  4. 4

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  5. 5

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  1. 6

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 7

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    六代目山口組・高山若頭の相談役人事の裏側を読む

  2. 2

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  1. 6

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード

  2. 7

    “路チュー報道”STARTO福田淳社長がフジ新取締役候補というブラックジョーク…堂本光一も痛烈批判

  3. 8

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 10

    ダウンタウン浜田雅功“復帰胎動”でまたも「別人疑惑」噴出か…中居正広氏「病後復帰」では陰謀論がワンサカ