スポーツ中継に明暗 「世界陸上」はサニブラウンが救世主に
一方、新星不在の女子バレーは「24時間テレビ」と「世界陸上」に押されてヒト桁スタートで、その後もヒト桁のまま。
木村沙織(29)の最後のW杯のせいか、ポスト木村の19歳アタッカー古賀紗理那の紹介VTR「次世代エース紗理那、進化中!」を番組冒頭や作戦タイムの合間にやたら流す。他のVTRでは、木村が代表入りした年に古賀が生まれたことをナレーションで伝え、木村と古賀のツーショット映像に、「今、ふたりは同じ舞台に立った!」と煽り、木村の引退までに古賀をスターにしたいのがミエミエの演出。試合中もやたら古賀を映す。
しかし、視聴率の上がり目は今のところない。誰かの後継者ではなく、野球のオコエ瑠偉、陸上のサニブラウンのようなスターが求められる時代かもしれない。
両局とも「スターをつくればスポーツ中継で食える」という思惑があるだろうが、夏のスポーツ中継は明暗くっきり。(作家・松野大介)