世界陸上9位新井も経験 野球選手は「やり投げ」で五輪目指せ
男子やり投げ決勝に臨んだ新井涼平(24)は、83メートル07で9位に終わった。優勝はJ・イエゴ(ケニア)の92メートル72だった。
中学の時は野球の外野手だった新井がやり投げを始めたのは高1の夏。3年でインターハイ4位、日本ジュニア選手権5位になると、国士舘大3年時には日本インカレ優勝。4年にはユニバーシアード8位入賞。競技開始から6年で国際大会で十指に入った。
11年まで日本選手権を12連覇し、09年世界陸上銅の村上幸史(35)も、やり投げのスタートは高1。新井と同じく中学時代は野球(投手)に打ち込んだ。1年後にはインターハイ優勝(65メートル80)。3年で76メートル54のジュニア日本記録を樹立。日大1年で世界ジュニア銅。こちらも競技開始から4年で国際大会で3位に入った。
やり投げの日本記録(87メートル60)を持つ溝口和洋(53)も高校からやりを持ち、大学4年でロス五輪代表になった。
やり投げは国内の競技人口が1万人にも満たないといわれている。よき指導者のもとで練習すれば記録はグングン伸びて国内で上位争いができる。日頃からウエートで上半身を鍛えているプロ野球選手なら、5年後の東京五輪代表も夢ではない。二軍でくすぶっているなら、やり投げで五輪を目指したらどうか。