「今年は例年より難航」…選考委員に聞いた“流行語大賞の裏側”
今年流行した言葉を決める「2015ユーキャン新語・流行語大賞」が、あす(12月1日)発表される。1984年のスタートから今年で32回目。いまや国民的イベントとして注目を集めているが、流行語大賞はどのような過程を経て選ばれるのか。選考委員の一人「現代用語の基礎知識」の清水均編集長に“流行語大賞の裏側”を聞いた――。
■「今年はエンタメ系が弱い」
10日に発表された今年の候補語50語。「なるほど」と思うものから「なぜ?」といった疑問まで世間の反応はさまざまだが、ズバリ、今年の流行語の感触は?
「今年はエンターテインメント系が弱い印象を受けますね。昨年は、大賞を取った『ダメよ~ダメダメ』などお笑い以外にも『妖怪ウォッチ』『アナ雪』などがあったが、今年は少し物足りない。候補に入った『マイナンバー』『ドローン』『下流老人』など、そんなに楽しい言葉ではないですけれども、エンタメ系で大きなヒットが少ない分、政治・社会系の言葉が目立つことになった。そんな中、思いがけない展開で、奇跡を起こしたのが“ラグビー”です。9月までは日本中がこんなにラグビー好きになるとは思いもしないことでした。五郎丸様様です(笑い)」