絶滅寸前から視聴率も大健闘 TV「時代劇」復権の裏側
最近、時代劇が多すぎるのはなぜか?
大河のようなシリアスに史実を描くドラマではない。たとえばNHK“木曜時代劇”の枠は笑いもある活劇だ。これまでに面白いドラマも放送されている。今回の「ぼんくら2」は作りが軽すぎる。木曜時代劇は大河に比べて映像がセコいから、笑いがスベると“時代劇コント”に見えてしまうのだ。それでも宮部みゆき原作、つまり新しい作品だから、作る価値はある。
日曜夜には「必殺仕事人2015」(テレビ朝日系)のスペシャルがあった。かつての藤田まことの大ヒットシリーズを東山紀之・松岡昌宏で07年から単発で放送(新たに、知念侑李が加わり、必殺の3人が全員ジャニーズ!)。あの、トランペットでの「パパパ~、パ、パ、パ、パ、パララ~」の不気味なBGMで悪いヤツを背後から刺し殺すシーンも完全に昔のまま! しかも細い刃物が内臓に刺さる様子をレントゲン写真のような絵で見せてくれる。「今どき、そんな時代劇アリかよ!」と思うが、視聴率は人気の「下町ロケット」の裏なのに10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、ソコソコ取ったから驚きだ。